えびな南高齢者施設の品質への取り組み
えびな南高齢者施設では『ISO9001品質マネジメントシステム』を取り入れて、
サービスの質を向上するための取り組みを行っています。
えびな南高齢者施設が品質マネジメントシステムを必要とした理由
品質方針
- 1. 法令や法人規程を厳守して、福祉サービス活動を実施します。
- 2. 利用者が尊厳をもって、自分らしく自立した生活が送れるように支援します。
- 3. 利用者の自己決定と選択を尊重し、利用者本位の福祉サービスを提供します。
- 4. 利用者の意思や要望をよく理解し、把握して、利用者満足の向上に努めます。
- 5. 利用者が安心して生活できるよう、リスクマネジメントを徹底します。
- 6. 品質マネジメントシステム 【Quality Management System】の有効性について継続的改善を行います。
これらを確実にするために、「仕組み」というものが必要となりました。
心意気は大事ですが、それだけでは「質」の管理は困難です。
これを組織で実現させる「仕組み」が
ISO9001 品質マネジメントシステム
私たちは、一つ一つの仕事に、どうあったら良いか?というゴール設定(目的)を定めます。
目的を明確にしたら、それを実現させるための段取りを決めていきます。
段取り」=「仕事の計画」を実行した結果、必要な記録を残し、目的が達成されているか否か確認をしていきます。結果によっては、新たな仕事の仕方(段取り)を決めていきます。
これを“仕事のプロセス”として管理していくのが
ISO9001品質マネジメントシステムです
具体的な取り組み ~ 取り組みの一部をご紹介します
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- STEP1
- えびな南高齢者施設の職員同士で互いの仕事を確認しあいます。
自分が所属する部署以外の所に出向き(チームを組んで)、業務プロセスを「チェック=監査」しあいます。これを定期的に実施しています(内部監査と言います)
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- STEP2
- 仕事目的が果たされるレベルではなかった、または、課題があるのに改善されていない場合 は、業務の段取りを変更する必要があります。「是正」といって、仕組みの改定、仕組みの新構築、あるいは教育強化など、手段を決めて改善活動を組織で開始します。
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- STEP3
- 改善活動は、一定の期間を決めて取り組み、有効だったかどうかを測定します。
構築しなおした仕組みや、行った教育に効果がみられなければ、再検討をして別の方法で改善するまで繰り返していきます。
チェックシステムには、内部監査の他、施設外部の審査員が審査をする仕組みがあります。
これは毎年行います。
ISO9001の認証登録は、3年に1回、審査をもって更新されます。
事故・苦情に対する取り組みについて
リスクマネジメントとも言います。反省だけで終わらせない、次につなげていく「仕組み」があります。
発生したリスクには「再発防止」をしますが、まだ起きていないうちに手をうつのは「予防」の考えをもって、リスク発生を最小限にする仕組み構築をしていきます。
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- STEP1
- 事故・苦情が発生したら、事実確認をして、発生した事故、苦情の真の原因を掘り下げていきます。
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- STEP2
- 原因をつかんだら、それに対しての「策」を立てます。人の問題であれば「教育」を、仕事の方法 であれば「業務手順の見直し」に注目して手を打ちます。
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- STEP3
- 対策を実行している間は記録をとり、その取り組みに「効果」があったのか否か、確認をしていきます。 効果があれば成功ですが、なければ再度検討します。
一つの部署で起きたことは
他の部署にも置き換えて水平展開をしていくことが特徴です。
人の育成・教育システムについて
仕事のやり方を標準化しても、携わる「人」の「質」が重要になります。
私たちには、専門職としてスキルアップをしていく義務があります。
学習を自主的に行うのは専門職として当然のことですが、当事業所にはこのような仕組みがあります。
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- 評価
- 職員は個別に評価されます
毎年、一定の時期に、上司からスキルやマナー・態度の評価を受けます
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- 課題の克服
- どのようにしたら克服できるか、場合によっては上司と一緒にプランを立てて、課題に取り組んで
いきます。
OJT(仕事場における指導)、内部研修(事業所が企画する研修)、外部による研修への参加などを通して克服・改善・スキルアップしていきます。
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- 再評価
- 学びに効果があったかどうか再評価をしていきます。
内部研修などについては、記録を残していくのでレベルアップが可視化されてわかりやすいです。
内部研修は、年間で定められています。
毎年繰り返す研修にはその意味があり、繰り返し学ぶことで確実に身に付いていくものも多くあります。